英語学習のなかでも、見た目がよく似ているために混乱しやすい表現があります。
その代表的なものが “used to” と “be used to” です。
一見ほとんど同じように見えるこの2つの表現は、実は意味も使い方もまったく異なります。
そして、この違いを正しく理解して使い分けられるかどうかは、英語力の“自然さ”に大きく影響します。
本記事では、英語学習者が特につまずきやすいこの2つの表現について、本質的な違い と 自然な使い方 をわかりやすい例文とともに解説します。
読み終えるころには、「もう迷わない」と自信を持って使いこなせるようになるはずです。
“used to” ― 「昔は〜していた」「以前は〜だった」
“used to” は、過去の習慣や状態 を表すときに使われる表現です。
ある時点ではそうだったけれど、今はそうではない というニュアンスを含みます。
文法:used to + 動詞の原形
例文
- I used to play soccer every weekend.
(昔は毎週末サッカーをしていました。) - She used to live in London.
(彼女は以前ロンドンに住んでいました。) - We used to be classmates.
(私たちは以前クラスメートでした。)
ポイント:「過去はそうだったが今は違う」という含意があるため、現在も続いていることには使えません。
“be used to” ― 「〜に慣れている」
“be used to” は、ある状況や行動、環境などに慣れている状態 を表す表現です。
“to” は不定詞ではなく 前置詞 なので、後ろにくるのは 名詞 か 動名詞(〜ing) になります。
文法:be used to + 名詞 / 動名詞(〜ing)
例文
- I am used to getting up early.
(私は早起きに慣れています。) - She is used to the cold.
(彼女は寒さに慣れています。) - They are used to living in a big city.
(彼らは大都市での生活に慣れています。)
ポイント:“be used to” は「慣れている状態」を表すため、「to + 動詞の原形」 は使いません。ここが “used to” との大きな違いです。
応用編 “get used to” ― 「〜にだんだん慣れてきている」
“be used to” が「〜に慣れている」というすでに慣れた状態を表すのに対して、
“get used to” は 「慣れていく途中の段階」 を表します。
文法:get used to + 名詞 / 動名詞(〜ing)
「少しずつ慣れてきている」「慣れるようになってきた」というニュアンスを出したいときにぴったりの表現です。
例文
- I’m getting used to waking up early.
(早起きにだんだん慣れてきています。) - She’s getting used to her new job.
(彼女は新しい仕事に少しずつ慣れてきています。) - They’re getting used to living in Japan.
(彼らは日本での生活に慣れてきています。)
ポイント:
- “be used to” → すでに慣れている状態
- “get used to” → 慣れていく途中のプロセス
たとえば「最初は大変だったけど、今は少しずつ慣れてきた」というような場面では、“get used to” を使うのが自然です。
応用編 “there used to be” ― 「昔〜があった(今はもうない)」

“used to” は「〜していた」だけでなく、存在 を表す「there is / there are」の形にも応用できます。
このときの表現が “there used to be” で、「昔〜があった(今はもうない)」 という意味になります。
文法:there used to be + 名詞
この表現は、今は存在しないもの について話すときによく使われます。
例文
- There used to be a movie theater here.
(ここには昔、映画館がありました。) - There used to be a big tree in front of my house.
(私の家の前には大きな木がありました。) - There used to be a lot of shops on this street.
(この通りには昔たくさんのお店がありました。)
ポイント:「昔〜があったが、今はもうない」という “存在の変化” を強調するのが “there used to be” の特徴です。
クイズ
ここまでの内容をしっかり理解できているか、クイズで確認してみましょう!
まとめ
“used to” や “be used to” は、どちらも日常会話の中でよく登場する表現です。昔の自分の話をするとき、今の生活に慣れてきたことを伝えるとき、あるいは昔あった場所や出来事を振り返るときなど、これらの表現を自然に使えると、英語で話せる内容の幅がぐんと広がります。
最初は少しややこしく感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば使い方は意外とシンプルです。使えば使うほど、きっと「もう迷わない自分」に近づいていけるはずです。
英語は知識として覚えるだけでなく、「使ってみる」ことで初めて本当に身につきます。今回学んだ “used to” や “be used to”、そして “get used to” や “there used to be” を、ぜひあなたの言葉として使いこなしていきましょう!
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