英語で誰かに丁寧に質問したいとき、ネイティブがよく使う表現の一つが “by any chance” です。直訳すると「もしかして〜?」という意味で、相手にやわらかく尋ねるときに便利なフレーズ。使いこなせると、会話がぐっと自然でネイティブらしくなります。
この記事では、“by any chance” の意味や使い方を例文とともにわかりやすく解説します。
“by any chance” の意味
“by any chance” は直訳すると「どんな可能性によっても」となりますが、日常会話ではそんな堅苦しい意味ではなく、 「もしかして」「ひょっとして」 というやわらかい響きで使われます。
特に質問文で使われることが多く、相手に対して 丁寧に、やわらかく聞きたいとき に便利な表現です。日本語でいうと、
「〜だったりしますか?」「〜をご存じですか?」
といったニュアンスに近いです。
実際の会話で「by any chance」がどのように発音されているか確認してみましょう。

日常会話での使い方

“by any chance” は、相手に質問するときに文中や文頭で使われます。ポイントは、 聞き方をやわらかくするということ。直接的に聞くよりも丁寧に感じられるので、初対面の人やフォーマルな場面でも使えます。
例文1
- Are you free this weekend by any chance?
(もしかして、今週末空いてたりしますか?)
例文2
- Do you know where the station is by any chance?
(もしかして、駅がどこにあるかご存じですか?)
例文3
- have you seen my phone by any chance?
(ひょっとして、私のスマホ見かけませんでしたか?)
このように “by any chance” を加えることで、同じ質問でもやわらかく、丁寧に聞こえます。
似た表現との違い
“by any chance” に似た表現はいくつかありますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。違いを理解しておくと、場面に応じて使い分けができます。
maybe
意味は「たぶん」「もしかして」。カジュアルでフランクな響き。質問にも使えるが、日常会話での軽いニュアンスが強い。
例:Maybe she’s at home.(たぶん彼女は家にいるよ。)
実際の会話で「maybe」がどのように発音されているか確認してみましょう。

perhaps
「もしかすると」「おそらく」。ややフォーマルで、書き言葉でもよく使われる。
例:Perhaps we should wait a little longer.(もう少し待ったほうがいいかもしれない。)
実際の会話で「perhaps」がどのように発音されているか確認してみましょう。

実践での使いどころ
道を聞くとき
Do you know where the nearest bus stop is, by any chance?
(最寄りのバス停がどこか、ご存じだったりしますか?)
相手の予定を確認するとき
Are you going to the meeting tomorrow, by any chance?
(明日の会議に行かれる予定だったりしますか?)
忘れ物や探し物を聞くとき
Have you seen my keys, by any chance?
(私の鍵を見かけたりしてませんか?)
お願いごとをしたいとき
Could you help me with this box, by any chance?
(この箱を手伝っていただけたりしますか?)
このように、直接的に聞くと角が立つ場面でも、“by any chance” を入れることで、相手に柔らかい印象を与えることができます。
まとめ
“by any chance” は、質問をやわらかく丁寧に聞くための便利なフレーズです。文中でも文末でも使うことができ、相手に配慮しながら自然に会話を進められます。特に、道を尋ねたり、予定を確認したり、お願いごとをするときに役立ちます。
覚えておけば、カジュアルな場面から少しフォーマルな場面まで幅広く対応でき、ネイティブらしい自然な英会話に近づけます。今日からさっそく会話に取り入れてみましょう。
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